長期の海外出張は、帰国後の仕事量を倍加させます。色々な案件を処理しなければなりません。そんな中で「猪木案件」もあります。19日の夕方「猪木ロイド」の打ち合わせがありました。
覚えているでしょうか。今年の2月20日、猪木の誕生日に発表した「猪木ロイド」です。
「2024年2月20日。生きていたならば、猪木の81回目の誕生日です。
ちなみに、前日の2月19日は『プロレスの日』との事を初めて知りました。
~(略)~、正に『プロレスの神様の申し子』と言ってもいいです。
2024年2月20日。この日、株式会社猪木元気工場と猪木家とが猪木の誕生日に『~猪木の夢の続き~「猪木ロイド(仮)」』を開発するプロジェクトをスタートさせると発表しました。」
(第90回 の続き『~猪木の夢~「猪木ロイド(仮)」』(2024年2月22日掲載)
生前、猪木が闘病生活時、私は生きる望みとして猪木に「猪木さんの映画ができる」や「猪木さん、詩集を出版しよう」等の話をしました。その時猪木が、自ら詩集のタイトルを「馬鹿のひとり旅」と名付けました。しかし、中身が出来る事はありませんでした。これを「AI猪木」で完成させたい、と発表したのが2月20日です。あれから7か月が経ちました。
19日の夕方に中間報告を受けました。いわゆる「AI猪木による詩の生成」です。そこにはなんと、700章にわたる言葉が出ています。例えば「立ち上がる強さの源」や「泣き笑いする風景」等、700のタイトルです。担当者は「この言葉は、全て過去に猪木さんが話した言葉から出ています」と言いました。即ち、可能な限り猪木の言葉を「AI猪木」脳に詰めて出てきた言葉、との事です。
また、前回出版した詩集「馬鹿になれ」は45章から出来上がっており、前回出版した詩集に合わせると、出てきた700章から45章を選んでほしい、と担当者は続けました。即ち、私に700章からあるタイトルから45章を選べ、という事です。
私は困惑しました。それは、700章のタイトルからなる「AI猪木」の詩を全て読んでみたいからです。700章全てを出版すると、約15冊以上の「詩集」ができるわけですが、まずは「1冊完成」です。
困惑している私に「AI猪木自身が選ぶ事も出来ます」と担当者は言いました。それに私は、即座に「是非ともAI猪木自身に選んでほしい」と伝えました。「AI猪木」が第1弾に何を選ぶのか楽しみです。2時間近い打ち合わせが終わりました。
会社の外はもう真っ暗です。秋が近付いています。
20時を過ぎた頃、私は空を見ました。中秋の名月に相応しいまん丸いお月様が出ています。
以前にも伝えましたが、私は猪木が亡くなってからよく夜空を見ます。今夜だけは、猪木の星よりお月様を見ていました。「猪木さん。会いたいね」。
猪木はもういません。地の果てを探しても会う事はできません。
次回、10月1日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)
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